DJのための音楽理論 第1回「音について」

はい。という訳で本当に始まりました、DJのための音楽理論。第1回となる今回は全ての基本たる「音」についてのお話です。

 

音についてって言ったって、音は音でしょ。と思われるかもしれませんが、音にも色々あるのです。全ての基本と先ほど書きましたが、土台をしっかり固めなければ何かを積み上げようにも崩れてしまいますよね。ここをしっかり固めることで色々なことがスムースに理解できるはずです。

では、前置きはこのぐらいにして……今回はピアノを鳴らしながら読むとより理解しやすい内容なので、実際にお手元におありの方は是非引っ張り出して、お手元にない方はこちらのブラウザ上で動くピアノを触りながらどうぞ。

life.a.la9.jp

 

さて、この世界にあふれる全ての音は、実は3種類に分類することが出来ます。ラジオの時報の音や音叉の音などの、最も基本的で単純な振動による純音倍音(ある音を演奏した時に発生する、その音の整数倍の振動数の音。チャイムとか鳴らすと高い音が同時に鳴るじゃないですか)を含み、純音ほど単純ではないものの規則性のある振動で構成される楽音。物がぶつかる音や壊れる音などの、規則性を認められない振動による噪音(そうおん)。このうち、音楽において最もよく出てくるものが楽音です。ここに関してはまあ、そういう分類があるんだなー程度でいいです。

 

で、その楽音にも、3つの要素があります。それは「高さ」・「強さ」・「音質(音色)」。この3つで楽音は出来ているのです。これもまあなんとなーく、そうかもね。くらいの認識で大丈夫だと思うのですが、大事なのは、音には「高さがある」ということです(噪音のような例外こそあれ)。そしてその音の高さは、1オクターブを12個の高さで分割する(12等分された一つ一つの高さは”半音”違うと言われます)ことで12個あるものとして認識されています(この方法を十二平均律と呼びます。もう一つ音の高さを設定する方法として純正律というものもあるのですが、そっちの話は古典の領域になるので飛ばします。気になる人はググってね)。ここがおそらく今回の最大のポイントです。

 

ここで鍵盤の様子を見てみましょう。

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ブラウザピアノで言うとPCの「C」のキーに割り当てられているところ、これが本当に「C」、日本語で言うドの音です。そしてPCの「E」のキーに割り当てられているところは、1オクターブ上のCの音(ややこしいな)。このCのキーからEのキーの一つ手前までの音の数を数えてみましょう。ぴったり12個ですね。

鍵盤には見ての通り、白い鍵盤・白鍵と黒い鍵盤・黒鍵があるわけですが、7つの白鍵に割り当てられている音は、下からC(ド)・D(レ)・E(ミ)・F(ファ)・G(ソ)・A(ラ)・B(シ)、です。左から右に行くにつれて高くなるわけですね。まずは鍵盤を鳴らしたり自分で歌ったりしながら、音の名前と音の高さを覚えてみましょう。音楽理論の第一歩です。

(音の名前の表記ですが、ドレミの書き方になじみがあるという方のほうが多いとは思うのですがここではCDEF…の英語表記を主に使用していきたいと思います。DJソフトなどで見かけるのは圧倒的にこちらだからです) 

 

そして、上の方に見える5つの黒鍵ですが、よく見るとこれらは白鍵と白鍵の間に位置していることが分かります。そう、黒鍵は隣り合う白鍵の音の半音高い/低い音を割り当てられているのです。半音高い時には#(シャープ)、低い時には♭(フラット)という記号を用いて表されるのですが、例えば一番左の、Cのキーの隣にある黒鍵であれば、その音はC(ド)とD(レ)の中間に位置し、Cの音よりも半音高く、Dの音よりも半音低いことになります。つまりこの音はC#であり、同時にD♭であるわけです。ここまで大丈夫でしょうか……

続けます。つまり黒鍵の音の高さは、左からC#/D♭、D#/E♭、F#/G♭、G#/A♭、A#/B♭、となっています。これも、鍵盤を鳴らして・あるいは自分で歌って、どの音の高さがどの名前の音なのか、覚えてみましょう。それぞれ二つずつあるので先程よりも大変かもしれませんが、焦らずゆっくり覚えましょう。

 (ちなみに、以前わたしもこれらの音を覚えるのに苦戦したのですが、その時は「好きな曲に出てくる印象的な音」の中にどれかがないか探し、印象付けて覚えるというやり方でどうにか覚えることが出来ました。例えばHotel Moonsideの歌い出し「♪ねえ」がF#とか。結構おすすめです。探していく中で覚えるという部分もあるでしょうし……)

 

さて、じゃあE(ミ)とF(ファ)の間、B(シ)とC(ド)の間には黒鍵がないじゃないか!となった方。いらっしゃいましたら、良い視点をお持ちです。その通りで、これらの音の高さは半音しか違いません。なので黒鍵が存在せず、E#はFであり、F♭はEなのです。逆に言うと、CとDなどの2音の高さは半音2つ分違う訳ですね。なんでこういう面倒な分け方にしたのかは、、なんででしょうね。わたしにもなんとなく推測は出来ますが、今書いても混乱させるだけなのでやめます。

 

という訳で今回は音の話でした。音にはドレミファソラシドとそれぞれに#/♭を付けた変化形の計12個の高さが存在するということを認識し、まずはそれらの音を覚えること、これらが第一回の目標です。

次回、第二回は「音程について」。音と音との関係性のお話です。お楽しみに。

 

質問などありましたら何らかの形で連絡下さい。答えられれば答えます。それでは。

 

 

 

 

 

 

DJのための音楽理論 予告

突然ですがDJ向けに音楽理論の基礎を解説する記事を書くことにしました。理由は一つで、キー(調性)を"読む"感覚を広める必要性をここ最近強く感じているからです。

 

今、多くのDJやトラックメイカー、特にmashupを行う方々は音楽理論(というかキーの理論)についてアンコンシャスだと感じています。DJmixにおいての「キーミックス」と呼ばれる、曲と曲とのキーを意識しながらつないでいく技術や、mashupの制作においてはそれらが不可欠です。そして、mashupの制作のみならず、普段DJをしている時でもキーについて気にかけることでより良い繋ぎの組み合わせが生み出せることは疑いないでしょう。この記事を読み、音楽理論について触れていく中で一人でも多くの方が新しいツールを手に入れることを願ってやみません。

 

本編の記事は「楽典 理論と実習」を参考にしつつ「音について」「音程について」「キー(調)について」「コード(和音)について」の4つでの構成を予定しています。なるべく平易なことばで簡単に解説し、分かりやすいものになるよう善処します。が、話題によっては読者の方々にピアノに触れながら見て頂いた方が分かりやすい部分がありますので、その場合はブラウザのピアノ(自前のものがあるという方はそちらを使用して頂いても勿論構いません)を使っていこうかと考えています。

 

音楽は言語と一緒です。一つ一つ積み上げていけば必ず使えるようになります。そのためにわたしも頑張りますので、一緒に見ていきましょう。宜しくお願いします。

PC上の楽曲管理、わたしはこうしてます(2020/02/05更新)

新年あけましておめでとうございます。おわたにです。

さて、今のところアイカツ!の音楽からインターネットミュージックを聴くためのガイド第二弾の構想を少しづつ練っている最中なんですけれど、一つ書いておこうかなーという内容が出来ました。タイトルの通り、PC上の楽曲管理についてです。きっかけは昨年末に主宰イベント「常時接続」を成功させたいしころガール氏のこの記事。

medium.com

中々興味深かったし、そういうとこに個性出るよね~って感じで読んでて面白かったです。んでわたしも書いてみようと思って。かんちゅさんも書いてるっぽいし。参考になればいいなーと思います。

[2020/02/05追記]この記事を書いてからやってることや使っているものがだいぶ変化してきたこともあり、いつか追記修正なり手を入れることをしなきゃいけないな~と思っていたのですが、その辺りの変遷も記録することに意味がある気がしましたので今回は追記という形で書いていきたいと思います。是非この記事を書いた当時との差を見比べて頂ければと思いますので、宜しくお願い致します。

 

■基本環境

16年春に購入したWindows10のPCで、使用ソフトはx-アプリ、Mp3tag、エクスプローラー、rekordbox。曲数は6000曲程度ですがDJで使うのは1/3以下なんじゃないかな……?DJ始める前から集めてるバンドものの音源が多いので。互換性とファイルサイズ、音質などを考慮した結果、ファイルは全部MP3の320kbpsに揃えています(ブートレグで128kbpsでしかDL出来ない場合などの例外もある)。DJはrekordbox DJ+DDJ-RBでやることが多いです。

[2020/02/05追記]ここはだいぶ変わりました。まずメインに使用しているPCを19年6月に新調しまして、Lenovo ideapad330sというモデルを使用しています。core i5第8世代の8GBメモリ、1TBのハードディスクにintel Optaneメモリーという高速化m2SSDを16とか積んでおります。今のところ動作はわりかし快適……なほうです。相変わらずレコボの転送周りは遅いですが落ちるということはないので。ちなみに曲数は8000曲がレコボ上にあるのですが、追加していないトラックも多く、WALKMANでの曲数は10000曲を超えています。多分その位あるんだと思いますが自分でもよくわかっていません。あと現在DJをするときに使用しているUSB(後述します)には1089曲が入っています。DJでアクティブに使用しているのは持っているすべての楽曲の1/10ということになりますね。多分漏れとかもあると思うので、日々rekordboxを触りながらどんどんライブラリのお手入れを続けている感じです。

あと、PCの移行に伴い新たにSSDを導入しました。sandiskの内蔵用500GBのやつをトランセンドのアルミのケースに入れて運用しています。今のところSSDはバックアップ用途のみで使っていますね。なので、音楽ファイルに関してはPCとWALKMANSSDの三重で常に手動の同期をさせている感じです。

先ほどもちらっと出てきましたが、DJのスタイルはかなり広がりました。RBでのプレイは殆ど家での練習や配信でやる形になり(やめたわけではありません)、現場でのプレイはもっぱらUSBメモリ(今メインで使っているのはバッファローの32GB←リンクは水色だけですがわたしはピンクと黄色の2本を運用しています)をCDJに差すパターンとPCを現場のミキサー(と、CDJ)にUSBケーブルでつないでrekordbox DJをHIDで動かすパターンの2つがメインになりました。あと、USBメモリとHIDを併用することもたまにありますね。これは主に現場でmashupを行う場合に力を発揮します。またPioneer DJ・Interface2というオーディオインターフェースを18年夏に導入しましたので、ミキサーにUSBケーブルが指せない場合は持って行ってプレイすることもあります。そのためキーボードショートカットでDJをすることが増え、普段とは違う体の使い方でDJをしてみることの練習としての有用性に気付かされる形となりました。そんなところでしょうか。

 

■それぞれのソフトの役割

x-アプリはCDやファイルの取り込みと普通に音楽聴くときに使ってて、Mp3tagは特にネットから落としてきた音源のタグ編集。それらをエクスプローラーでフォルダ分けして管理していて、WALKMANへの転送にも使っています。で、全部の音源のBPM/キー解析とプレイリスト作成にやっとrekordboxが登場するという感じ。以前"光るアンチキショウ"ことParty Mixを使用していた時は付属ソフトであったVirtualDJも併用していました。

[2020/02/05追記] ここに関しては特に変化はありませんね。ただ大事な追記があって、インターネットから落としてきた音源がwavだったりする場合はMP3への変換ツールとしてiTunesを使用しています。OTOTOYなんかで音源買う時は基本的にwavで落としているので、それもiTunesで変換してDJで使う感じ。ちなみに、現在使用しているLenovoのラップトップは光学ディスクドライブが内蔵されていないため、CDを取り込む際はいちいち前のパソコンを立ち上げてリッピングしています……いい加減外付け買えよって話なんですけどね。

 

■環境の変遷と詳細

一番長く使っているのはダントツでx-アプリだと思います。前身たるSonicStageから数えるともう11年ぐらい使ってることになるんですかね……ずっとWALKMANを愛用してきたので体が慣れ切っているのです。ただx-アプリには明確な欠点があって、それはWALKMANへの転送時に取り込んだファイルを妙なフォルダ分けにしてしまうということでした。見辛いし他の機器との互換性もない(昔はソニーの独自規格であるATRACでCDをリッピングしていた……その辺疎かったのです)のがあんまりいい点ないぞ!と友人に教えてもらい、MP3の320kbpsでCDをリッピングすること、そしてエクスプローラーでWALKMANに転送することに切り替えていきました。

 

基本的にx-アプリでCDを取り込むとフォルダ的にはこんな感じになります。

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画像の一番上をご覧ください。PCの中にデフォルトで存在する「ミュージック」フォルダの中に「Music」を作り(多分これはわたしが買ったときにやったやつ。意味があるのかはわかっていない)、さらに「Shared(この中にPodcastのフォルダもあるのでここがx-アプリで取り込む上でのキモだと推測される)」→「Music」で以降はアルバムアーティスト名→アルバム名という順番になっていますね。基本的にこの状態で保っています。で、WALKMANにも「Music」→各アーティスト名→アルバム名のフォルダを作り同じような状態にしています。

総括すると、基本的にはCDで取り込むこととx-アプリの挙動を一番の基礎とした「アーティスト名→アルバム名」のファイル分けを行っていて、曲の特徴でファイルを作ることは一切行っていません。常にレコ屋のCD棚がPCにあるような感じ。

 

じゃあインターネットから落としてきたアルバムとかじゃ無いようなブートレグはどう管理してんの?ということに関してですが、それらに関してはVarious Artists内の「aikatsu rmx」「IM@s rmx」「ANI rmx」の三つのどれかに分けて入れています。この三つはアルバムとしての分け方にもなっていて、アルバムアーティスト名は全て「Various Artists」。つまり曲数が永遠に増え続けるコンピレーション的な扱いとなっています。これらをx-アプリにも取り込んでいるので普段も聴きやすくて良い感じです。

ANI rmxはアイカツ!/アイマス以外のアニソンリミックス、さらにインターネットミュージック/J-POPのリミックスなどもごちゃまぜにして入れてあって一番適当度が高いファイルと化していますね。

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そういうネットから落としてきたファイルを扱っていると、x-アプリWALKMANでアーティスト名やアートワークが出てこなくてやきもきすることが出てくるようになりました。変に几帳面なところがあるわたしはそういうのは何だかもんにょりするなーとなってしまい、そのままにしておくのも精神衛生上よろしくないので色々調べてみるとどうもID3タグの方式が関わってるらしいということに気づき、それらを編集できるMp3tagを導入したら一挙解決。今では快適にインターネットミュージックの曲情報をトリートメント出来ています。と言うのが昨年の夏ぐらいだったような気がする。

 

■DJソフトにおける管理

と、ここまで話してやっとDJ周りの話です。基本的な管理の話に2000字も割いてしまった。でも大事なことだしね。

 

最初に書いた通り、使用ソフトはrekordboxです。みくるさんコスのやべー方ことふぐたさんにDJ始める前から導入を薦められていて、色々遊んでました。DJを始めた機材は汎用パリピ決戦兵器ことParty Mixだったのでパリミを使ってた時期はVirtual DJも併用していましたが、どちらも楽曲の読み込みに関しては「ミュージック」フォルダから各フォルダ/ファイルを直接読み込むというあまり変わらないスタイルだったので意識の切り替えをせずに済んで助かりました。というかそれ以外どんな感じなんだろう。想像もつかない。

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 上がVDJ、下がレコボ。あんま変わりませんでしょ?ちなみにVDJはパリミとつなぐと画面もパリミのデザインに準じた感じになってめちゃ面白いです。

 

DJソフトのプレイリストとかはあんまり多用してないです。。最近はレコボのプレイリストをイベントごとの選曲に活用してるんですけど、セットリスト組む時とかはスマホのメモ帳が一番多くてWALKMANで曲聴きながら考えたりしてます。でもレコボでUSBに曲転送する時は全部プレイリスト扱い。その辺は試行錯誤しつつって感じです。

なので曲かけるときは常にアルバムごとのフォルダをその都度見ながらデッキにロードしてます。プレイリストからやるのはまだ稀かもしれない……即興でやるときとか特にフォルダとにらめっこですね。その辺はPCでいかにフォルダ分けをきっちりやれるかがものを言うので、普段からしっかり管理体制を作っとくと楽だなーと実感しています。

[2020/02/05追記]ここも変わりましたね。まずレコボのプレイリストをむちゃくちゃ活用しています。先述したUSBメモリの導入(DJ用途としては3・4本目にあたり、前のモデルも2本1組で運用していたので第二世代ということになります。導入したのは旧PCの頃でした)にあたってrekordboxの使い方を大幅に見直し、本格的にUSBメモリを使ってのDJへと移行し始めたのですが、「プレイリストを使うと楽」ということにこの時ようやく気付き、いくつかの分類で使用することになりました。今アクティブに使用しているプレイリストは大体こんな感じです。

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どうでしょう。大体どれもわかりやすいネーミングになっていますよね……笑 でも一目見てわかるって大事ですからね。一応「ARA_launch」というのは別名義でやっているユニット・Aikatsu Rave AnonymousのAR_HNKくんという知り合いのDJが使っているレイヴっぽい曲をまとめてあるプレイリストで、140から180オーバーまでだいぶ幅広い感じになってます。大体曲を解析したらどれかにぶち込む感じになっていて、釈迦坊主「in my space」みたいなヒップホップなんだけどハウスでもあるみたいな曲の場合は当然「家系」と「hiphop」の両方に入ったりすることもありますね。そういう複数のプレイリストに入ってる曲は多いです。

 

そんな感じかなあ。わたしも書いてみて他の方がどんな風に曲管理してるか気になってきました。ていうかわたしの管理どうなんだろうね。それではまた!

2017年、よかったものをまとめる

皆様年末いかがお過ごしでしょうか。せっかくブログを作ったのでここでしかできないことをやっておこうと思い、2017年に触れたナイスなものたちをまとめる記事を書くことにしました。ライヴとかディスクとか、やっぱり音楽関係が多めです。

 

■urema『白日の隅』Release TOUR 東京編 urema first oneman live (@新宿NINE SPICES 2017.2.4 sat)

 

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uremaというバンドがいたんです。めちゃくちゃ格好良かったんです。

過去形になっているのはこのワンマン(正確にはその後の名古屋でのライブ)の後に解散してしまったからなんですけれど。

シューゲイザーオルタナを通過しつつポストロック的な感じの3ピース、というとまあよくいる感じに見えてしまうかもしれないけれど、彼らは凄かった。初期はART-SCHOOLTHE NOVEMBERSの流れを引き継ぐ"正統派"な風に見えて一気にハマり、2ndでは三声のコーラスワークなどで一気に差を付け始め、3rdの頃はdownyからの影響を感じさせる荒涼としたテクスチャやダンスミュージックの要素(juke的なキックとか)も取り入れていてどんどん進化していってて……本当に良いバンドだと思う。

初めて彼らを観に行ったのがこのワンマンだったんだけど、真冬の新宿で観るuremaってそれだけで最高なわけで、しかも2時間45分にわたる超ロングセット。マジでレパートリー全曲やってた。し、音響周りもフルにチューンナップされた一番良い状態。ギターのディレイがPAで左右に振られてかなりトリップな感じを出してたり、五弦でルーパーを駆使したベース(一発本番なわけでかなりスリリング)、バンドを支えつつ細かいフレーズ等も叩き分ける緻密なドラム、どれも素晴らしかった。初期の楽曲も今のuremaで鳴らすとこうなるのか~という気付きがあったし充実したワンマンでした。

現在Ba.高橋さんはmol-74のベーシストとして、またSeebirdsのフロントとしてご活躍なさっており、またVo,Gt.長江さん、Ds.芦原さんもそれぞれ活動を続けていらっしゃる。またどこかで聴けたらいいな、と思う。(といいつつSeebirdsの音源買えてないんだよな……早くしなきゃ……)

 

downy / toe 「情けの庭」(@渋谷WWW X 2017.3.11 sat)

 

これも初めて観ることが出来た二組。toeも本当にずーっと好きなバンドだから嬉しかったな……

もうこの二組に関しては両者共に国内のヤバい方々代表みたいなところがあるのであれなんですけれど、toeが先で場内が完全にtoeの色に染まりきったと思ったらdownyも負けないくらいのパフォーマンスで空気をガラッと変えたのが流石だな~って思いながら観てました。にしても豪華な2マンですよね。

個人的には完全にtoeにやられた。一曲目にいきなり「孤独の発明」やられたらもうさ、"ダメじゃん。超!ダメじゃん。うお~~~~~~~~~~~"って感じで、カウントからあのギター鳴った瞬間に「あ~~~~~~!」ってオタクの"声"出ちゃったよね。その後もイントロでうめくオタクをやってしまったが周りみんなフジロッカーみたいなオシャレピーポーで凄く申し訳なかった。そのくらいエモいライブだったってことなんですけど。toeがモノホンのエモだと思ったしセットチェンジしてる間「お気持ちになるってこういうことなんや……」ってなってました。

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この動画にもあるようなドラムソロまで入ってて度肝抜かれた。

3.11に聴く「Ordinary Days」も良かったし、もう代表曲みたいなのはほとんどやったんじゃないかな……?グッドバイとか。長めのセットで、しかもWWW Xもめちゃめちゃ雰囲気の良い会場だったので春の宵って感じの心地いい時間でした。また長めのセットでtoeが観たい。

 

 

■ きいろれこーず pre. 千葉SHOEGAZER Vol.2 (@本八幡Route Fourteen 2017.4.1 sat)

 

まさかの妹リウムさん降臨。いやそういう話ではなかった。

ネットレーベル・きいろれこーずのオーガナイズでナイスなシューゲイザー/インディポップなバンドたちが一同に会したイベント。 普段千葉に行くことがないので中々新鮮でした。

Fragile Flowersの初ライブや開催直前にアナウンスされたTenkiameの復活などが非常にアツくて行くのを決めたのですが、実際はサナトリウムさん降臨によって爆誕したインターネットの闇に飲まれっぱなしで心地よい沼のような空間が喫煙所に……いやそういう話ではなかった。

 

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音源の時点でめちゃくちゃ良かったFragile Flowersはライブも本当に良かったし(何せBa:みんとさん、Ds:ふにゃっちさん、Gt:わんすさん とかいう豪華メンバー)、TenkiameはしょっぱなからART-SCHOOL「BOY MEETS GIRL」のカヴァー→「Splash!」とかいう強すぎる始まり方でやられたし。この時初めて拝見したkensei ogataさん(ちなみにリズム隊はex.Boyishのお二人)もかっこ良かったな……円熟って感じすらした……

 

 デモ音源配信年内に来るんでしょうか。。待ってます

 

 ■ALL aikatsu stars! LIVE STATION2 リミックスデー (@アニON STATION AKIHABARA本店 2017.4.19)

 

 

昨年秋にも開催されたrmx主体の特別編、今年も観に行きました。今回のDJは前回に引き続きのmeloさんとアイカツアニON初登場となったhugkissさん、VJはu-zさん。

普段聴いているrmxが公式で聴けるぞ!というのはさることながら、hugkissさんはこの日のために大量のエクスクルーシヴを用意なさっていて聴いたことのない最高なトラックがどんどこかかるという夢のような空間が広がっていました。Eyes on you × スタートライン!は正義。

あとmeloさんのプレイが物凄くハチャメチャでした。Aiobahnさんの「Kira・pata・shining」→「輝きのエチュード」という鬼のような二連発とか、PARKGOLF「Woo Woo」に代表される"mashup元のクラブミュージックを原曲でプレイする"という発明とか。お二人とも最高でしたね。

 

 

■コマ蔵

コマ蔵は、東京・高円寺が誇る一大パーティー拠点です。DJ/Trackmakerとして活躍するコマシちゃんによって運営され、気鋭のDJたちがお届けするグッドミュージックとオーナーのオーガナイズによって提供される上質なお酒とフードが極上のグルーヴを生み出す「コマ蔵」。2017年にオープンして以来、高円寺発の新たなる音楽文化を常に発信し続けています。

 

 

 ……嘘です。いや嘘はついてないけど。つまりコマシさんのご自宅ってことなんですが、本当にヤバい宅飲みパーティーが日夜行われていてかなり楽しい感じになってきているのです。ぼくも何度かお世話になり(というかコマ蔵の前身と言うべき路上も含めて今年はコマシさんにお世話になりっぱなしな一年だった)、その名を冠したDJmixもリリースしました(コマ蔵で披露しオーナーやJam_boyさんから高い評価を頂いたDJsetの再現)。是非聴いてみてね。

www.mixcloud.com

このDJの後にXDJ-AEROとDJ卓が実装され(さっきのツイートにも出てた)、更には配信用のケーブルやカメラが導入されるなど、コマ蔵は常に進化を続けている。また行きたいマジで。

 

 ■緑川興業

 

そしてコマシさんと同じく今年(も)わたしがめちゃめちゃお世話になったのは緑川興業のだんごむさんである。

今年の彼は凄かった。前年の「風沢是空」から始まったパーティーオーガナイズが一気に花開き、主宰イベント3本、更に2本のイベント運営に携わりナイスなご本も精力的にリリース。3月の「夢の通い路」にはなんとあのDJ WILDPARTY氏を招聘し(これ未だにヤバいことだと思う)、 圧巻の原曲メインのプレイを披露してくださった。そして10月の「風沢是空」には念願のDJとしての出演オファーを頂き、緑川興業pre.のDJパーティー一周年、カレーメシさんのDJデビューなど大事なタイミングでの出演となった。ありがたいことにこれがご縁でカレーメシさんには自分の練習会にも来て頂けたりして、いくら感謝してもしきれない。一年前の自分に「お前一年後カレーメシさんの初DJ現場のサポートアクトやるぞ」なんて言っても絶対信用されないだろう。

 

そして彼は来年1月にはもう次のイベント、二回目となる霧矢あおいさん生誕DJパーティーを控えている。カレーメシさんはこちらにもゲストとしてご出演、今回も間違いのない感じになっているので期待!

twipla.jp

 

アイカツスターズ!の音楽

 

今年もアイカツスターズ!の音楽には感動させられた。今年は挿入歌よりもOP/EDがとにかく強い印象で、まずは皆さんには石濱翔さんによる「Bon Bon Voyage!」と久々の登場となった高橋邦幸さんによる「森のひかりのピルエット」を聴いて下さい。というのみである。最高のトロピカルハウスと最高のfutureなハウスです。結局MONACAなんだわ……

 

youtu.be

youtu.be

 

はい。最高ですね。わたしが書くよりぬのかわさんとかがよっぽど良いルポを書いていらっしゃるのでライブに関しては書きませんが、ミニライブにも何本か足を運びました。良かったことは言うまでもない。来年の武道館も頑張ってほしい。。

leather770.hatenablog.com

 

 

まあそんなところでしょうか。他にもみくるサマーとか自分の練習会とか言及したいものは山ほどあるんですけど、Twitter(@o_w_t_n)にもたくさん書いてあるし紅白観てるのでそろそろこの辺で切り上げたいと思います。tofubeats×登美丘高校ダンス部楽しみっすね。それでは!

 

 

 

アイカツ!のリミックスやmashupからインターネットミュージックを聴き出すためのガイドのようなもの

皆さん初めまして、DJ/音楽家のおわたにといいます。普段はアイカツ!シリーズの音楽とインターネットの音楽やJ-POPでDJ(https://www.mixcloud.com/OWTN/)をしたり、楽器を演奏したりしています。ブログなんて書くのは本当に数年ぶりですが宜しくお願いします。。

さて、このような記事を書くに至った経緯。先日発表になったアイカツアニON@新木場ageHa(a.k.a.STUDIO COAST)のメンツがそれはそれは凄まじく、アイカツ!云々関係なくただのageHaのいちイベントとして見ても豪華すぎると話題になりました。

 やはりこの豪華ブッキングの背景にはリミックス(クラブでかけられるように音を組み替えていくこと。以下rmxと表記します)やmashup(ある曲とある曲を組み合わせ、別の楽曲を作り出すこと)等のブートレグ文化やネットレーベル的な音楽シーンの存在が欠かせないと見ています(そもそも公式の紹介にもインターネットミュージックって書いてあるし……)。けれど、普段秋葉原のアニONに来ているオーディエンスの中には、そのようなシーンについてあんまり詳しくないんすけど……という方が結構いらっしゃるのかもしれません。

実はそういう音楽はアイカツ!のrmxやmashupから簡単に入っていくことができます。インターネットミュージックシーンを形成する音やクリエイター陣はアニソンrmxと相通じる部分が多々あるからです。実際にわたしはアイカツ!のrmx/mashupを通じてインターネットの素晴らしい音楽たちに出会ってきました。同じような方法でインターネットミュージックに触れるためのガイドを、シーンの記録も兼ねて作ることが出来るのではないか。そんな風に考え、こうして筆を執っている次第です。

わたし自身まだまだ新参ですし、記述において足りない部分も多々あると思います。つたない文章ではございますが、一曲でもあなたの耳にひっかかることを祈って。

 

1.tofubeats

 

 

 言わずと知れたこのお方。AIKATSU☆STARS!のメンバーが歌唱で参加する「クラシカロイド」への楽曲提供でアイカツのフアンにも知られている……はず、ネットレーベル(彼の場合はMaltine Records)を出自に持つアーティストの中で最も知名度が高いのではないでしょうか。「水星」や「朝ダン」などの代表曲もございますが、今回アイカツ!のmashupという観点からご紹介したいのが「STAKEHOLDER」です。

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2015年にリリースされた、futurebass由来のゆったりとしたトラックが心地よい一曲。この楽曲でアイカツ!といえば……

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Akalyxさんによる「episode Solo」とのmashup、その名も「episodeholder」。Akalyxさんはアイカツtofubeatsのナイスなmashupを数多く投稿していらっしゃいますが、その中でもこれは奇跡的な合いっぷりですね……ちゃんとtofu氏もメンバーとして名を連ねている(?)のがニクい。このmashupは昨年のアイカツアニONリミックスデー(16.11.2)でもBatsuさんによってプレイされていました。

 

これ以外にもアイカツtofubeatsのmashupは沢山あって、

Tacumilleさんによる「Trap of love」×「her favorite feat.okadada」

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tofubeats氏と同じく神戸在住のHIMAGOさんによる「Trap of love」×「OPEN YOUR HEART」

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youtu.be(UNITワンマンマジで最高でした……アイカツ!フェス☆と同日だったので濃厚な一日だった)

 

アイマス関連でも素晴らしいmashupを制作していらっしゃるtentikaさんによる「episode Solo」×「Don't Stop The Music」

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などなど、紹介しだすときりがないのでこの辺にしますがどれも良い組み合わせばかりです。

(別名義・dj newtownの代表曲「2005」をmonolith slipがeditしたものと「Trap of love」のmashupもハチャメチャに良いんだけどネットだとYouTubeでしか聴けない……)

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2.Carpainter

 

 

仮面ライダーエグゼイド」主題歌に起用された三浦大知さんの「EXCITE」に作編曲で携わり、同楽曲がオリコン1位やレコ大の優秀作品賞まで獲ったことで話題になったトラックメイカー。ネットレーベル・TREKKIE TRAX創始者の一人であり、国内外の多数レーベルからリリース経験のある彼ですが、先述したMaltine RecordsからリリースされたEP(http://maltinerecords.cs8.biz/117.html)収録曲「Fancy Night Step」は、アイカツアニONの数々の公演にご出演なさってきたBatsuさん(彼もTREKKIEからのリリースを経験しています)、またネットレーベルと同人シーンに造詣の深いjunkMAさんのお二人によってTrap of loveとのmashupがそれぞれ制作されています。(残念ながらどちらのバージョンもsoundcloudでは見当たらないのですが……)

 

soundcloud.com

  ハネたビートとふんわりした上モノが特徴的なこの楽曲、2step/garageにfutureな要素が加わり心地よい感じですね。名曲。

ちなみに同楽曲を半音二つ上げて「episode Solo」のヴォーカルを乗っけるというmashupをわたしも制作しています。

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またCarpainter×アイカツ!は他にも、

秋葉原MOGRA「ANISON MATRIX!!」でレギュラーを務めるOblongarさんによる「KIRA☆Power」×「eureka」

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 Akalyxさんによる「薄紅デイトリッパー」×三浦大知さん「EXCITE」

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など、これまた数々の名mashupが存在します。

 

3.Pa's Lam System

 

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京成スカイライナーのCMに抜擢されたり、こちらも更なる飛躍が期待される神奈川発の三人組トラックメイクチーム。最近インターネット周辺のアーティストのCM起用が相次いでいて嬉しいです。

 

Maltine Recordsからリリースされた「I'm Coming」、メジャーデビュー(!)シングル「TWISTSTEP」とアンセムを連発し、今夏には両楽曲を収録した待望の1st Album「Whatever」をリリース。これマジで最高。

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jersey clubやfuturebass、ドラムンベースなど、アニソンrmxでもよく聴かれる要素をごった煮にしつつポップに仕上げたそのサウンドはまさにインターネット。ハマる人は一発でハマるはず!そんな彼らの代表曲「TWISTSTEP」、先日のアイカツアニON京都編ご出演のtakashimaさんによる「START DASH SENSATION」とのアンセムすぎるmashupが発表されています。

 

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また、mashupコンピレーションシリーズ「Wonder Toybox」を主宰するnanasi765さんによって制作された「サマー☆マジック」と「I'm Coming」のPandaBoYさん(「Kira・pata・shining」作編曲)によるrmxとのmashupや、

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updyさんによる「Trap of love」×「color」なんて組み合わせもありますね。どれも良!

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4.HyperJuice

 

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後半、25:00ごろ~のTWISTSTEP三連発がマジで最高 。今度のageHaもメインでこれやればいいんじゃないかな

 

今回のageHaのラインナップの中でいちばん驚いたのがこのHyperJuiceからharaさんのご登場でした。2013年結成、fazerockさんとharaさんからなる二人組重低音サウンドチーム。fazerockさんはmaonbass名義での数々のアニソンrmxの発表やDJイベント出演、アニメ「ROBOTICS;NOTES」のサントラrmx(これ公式仕事ですよ)などで知られていたのでもしかして来るかなーと思っていたんですが、完全に予想の斜め上でしたね……。まあharaさんもelemogのレギュラーでmograにはちょくちょくご出演なさっているのですが。

 

彼らについてはまずは代表曲「City Lights」を収録したアルバム「Lights」がとにかく最高なので是非買ってみてください。2stepなセルフrmx、先程のPa's Lam Systemによるrmxなども収録された充実の一枚になっています。

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上のアルバムの中から、Jinmenusagiをfeatした「G.I.R.L.」のBROKEN HAZE氏によるrmxと「サマー☆マジック」をmashupした音源をガンギマリ女児チーム(みくるサマーのラウンジでDJしたりtwitchで配信イベントやったりしてる妙なアイコンの方々です)のitomaさんが作っていらっしゃいました。

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にしてもharaさんどんなDJをなさるのだろう……気になる……普通にFlava D(UKの女流bass musicプロデューサー。haraさんとは彼女の来日時にdommuneで共演している)とか流れるのかもな。

ちなみにこれはわたしがHIMAGOさんに頼んで作って頂いた「prism spiral」とFlava D「Jill Scott」のmashupです。良いUKgarageです。HyperJuice関係ないけど……

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5.Lolica Tonica

 

TREKKIE TRAXからのデビュー作にして2015年のインターネットのヒット曲「Make me Feel」、そしてMaltine Recordsからの今年最大のヒットだと勝手に思っているfuture garageナンバー「Eyes on you」で完全にインターネットミュージックのヒットメーカーたる存在感を放つ二人組。と思ったら活動を休止されていることをこの記事の執筆にあたって知りました。なんと。。メンバーのヒイラギペイジさんはラッパーとしてマイクを握っていたころから存じ上げていたのでまさかこんなところでまたお名前を聞くことになるとは思いませんでした。

 

彼らの楽曲とアイカツ!楽曲とのmashupも勿論存在し、

osirasekita氏による「KIRA☆Power」×「Make me Feel」や

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ch!uさんによる「Miracle Force Magic」×「Eyes on you」

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そしてhugkissさんによる「スタートライン!」×「Eyes on you」(こちらは残念ながらsoundcloud等には未発表)など、揃いも揃ってナイスmashupばかりですね。。

 

CarpainterやLolica Tonicaのようなgarage的なリズムはここ最近アニソンrmxにも浸透してきていて、

先ほどもご紹介したtakashimaさんによる「スタートライン!」のrmx

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KxIxNさんによる「ハローハロー」のedit

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 などなど、皆さんいい感じの楽曲を制作されています。こちらも是非ご一聴を。

 

 6.Yunomi

 

最後にご紹介するのが、今回のageHaにもご出演の札幌出身のトラックメイカー・Yunomiさんです。EDMやベースミュージックを基調にしつつ"和"なメロディ・サウンドメイクを特徴とし、同じくageHaご出演のYUC'e(ゆーしえ)さんなどと共にkawaii系futurebassのムーヴメントを牽引するこの方。KONAMIひなビタ♪」への楽曲提供や花澤香菜さんをはじめとしたrmx制作でお名前を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

 

そんなYunomiさんとアイカツ!といえば(?)、紹介しておかなければならないのが二年前の今日(2015.12.25)Maltine Recordsからリリースされた「枕元にゴースト」でしょう。

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「Kira・pata・shining」「Bon Bon Voyage!」などの超アンセミックなアイカツ!rmxで知られる韓国の天才・Aiobahn氏との共作で発表されたこの楽曲、Maltineで表記されているジャンル(?)名はなんと「Not Odayaka Ghost」!細かすぎるネタ仕込みに脱帽です。

soundcloud.com 4.19のアニONリミックスデーでmeloさんが「キラパタ→輝きのエチュード」のAiobahnさん二連発とかいう最高のやつをやっていて見事にやられた……

 

さて、ここまで何回か出てきた「futurebass」というスタイル、先ほどのgarage同様アイカツ!rmxでもよく見られ、どれも良いのでいくつかご紹介したいと思います。

 

まずは多くのアイカツ!rmxで名を馳せるOCTOFRAMEさんによる「チュチュ・バレリーナ

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2017.4.19のアイカツ!アニONリミックスデーにもご出演のhugkissさんによる「サマー☆マジック」×in the blue shirt「Seven Bridge (Tomggg remix)」

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(バイブス 約23秒)

 

先程もご紹介したch!uさんによる「きらめきメッセンジャー」×Cola Splash「Tacosu Gorilla」

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いや~rmx/mashupって本当にいいものですね。まだまだご紹介したいのですが一旦この辺で……

 

さて、そんな感じで6組のアーティストを紹介してきました。紹介と言いながら脱線しまくった感は否めませんが……とにかく、わたしから伝えたいのは、rmxもmashupも、mashupされた側のクラブミュージックもどれも素晴らしく、こんな風に「アイカツ!から色んな場所に行ける」という可能性がある(ブログタイトルもここから来ています)ことはとても楽しいということです。そして、それこそが「音楽と遭遇する」ということなのだと思います。

この記事を読んで下さっているあなたにとっての何かのきっかけになることを願って。

 

最後に、今回ご紹介させて頂きましたアーティストの皆様、トラックメイカー/DJの皆様に深く敬意を表し、いつも楽しませて頂いていることに厚く御礼を申し上げます。皆様のご活躍と作品のお陰でこのような記事が出来ました。本当にありがとうございます。

 

2017.12.25 おわたに